オールイングリッシュで英会話レッスンができるようになる秘訣は?

子供英会話講師
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私は今まで3社の英会話スクールで、子供英会話講師として勤務した経験があります。

その内2社は完全オールイングリッシュのレッスン、もう1社は英語と日本語9:1のレッスンを提供するスクールでした。

日本語を多少使って良いとしても、やはりレッスンの大半は英語でレッスンをします。

あなたにはこのような悩みはありませんか?

「英語での指示がスムーズにできなくて…生徒が全然理解してくれません。」

「英語のみでレッスンするなんて、私の英語力じゃ無理なんですけど…!」

それ全部、私が過去に感じていたことです。

しかし、全く問題ありません!大丈夫です!

だいたい半年くらいあれば英語でスムーズにレッスンできるようになります。

今回は、当時の英語力が英検2級レベル&日常英会話もままならなかった私が、スラスラ英語でレッスンができるようになるまでにしたことを3つご紹介します!

悩んでいる現役英会話講師の方にはこれを読んで、ぜひ自信を持って欲しいと思っています。

クラスルームイングリッシュと日常英会話は別物

レッスンでは、生徒に英語で指示することがほとんどで、このようにレッスンで指示するために使う英語を「クラスルームイングリッシュ」(指示英語)と言います。

このクラスルームイングリッシュと、日常英会話ってちょっと違うんですよ。

英語での会話って、基本自分のことを相手に伝えるっていうことがほとんどですよね。

I think~、I want ~とか。だいたい I(私)が主語です。

でもクラスルームイングリッシュの場合、相手に「○○して」って指示する英語なので、自分の話をするわけじゃないんですよね。

だから、使う英語表現も日常英会話のそれとは違うんです。

私が子供英会話講師として採用してもらった直後の話になりますが、スクールマネージャーによる研修初日でこのように言われました。

マネージャー「『この絵をみてください』って英語で言ってみようか」

・・・なんと私口から何も出てきませんでした。

日常会話でも使うことはある表現ですが、そんなに機会は多くないですよね。(レッスンではめちゃくちゃ多用する表現ですが)

ちなみに、口から英語は出てきませんでしたが、代わりに目から涙が出ました(笑)※勤務初日

(言うなら、Look at this picture. ですね。)

当時のスクールマネージャー曰く、

「どんなに英語ペラペラな人でも、クラスルームイングリッシュに関しては最初はみんなスムーズにできない。これは練習が必要だから。」

とのことでした。

それを聞いてちょっと安心しました(笑)

・・・と同時に「こんなので果たして私はレッスンできるようになるのか・・・?」と不安にもなりました;

しかし!!

こんなダメダメな私でも、半年経つくらいには自信を持ってスラスラ英語でレッスンができるようになりましたよ!(半年もかからない人の方が多いかも)

今は生徒にたくさん英語のシャワーを浴びてもらいたいので、ずーっと喋り続けてます(笑)

スラスラ会話できる英語レベルじゃないよ…という人でも、クラスルームイングリッシュは頑張り次第で必ず使いこなせるようになりますよ!

オールイングリッシュでスムーズにレッスンができるようになる方法

それでは、クラスルームイングリッシュを使いこなし、スムーズにレッスン進行できるようになった方法を3つご紹介します。

方法①クラスルームイングリッシュを音読しまくる

これからレッスンをするにあたりめちゃくちゃ使う表現ですから、とにかくクラスルームイングリッシュに慣れる・覚えることが大事です。

研修初日に、よく使うクラスルームイングリッシュ表をもらったので、すぐにファイリングして、いつでも取り出して確認できるようにしておきました。

あとは、それを時間がある時にひたすら音読しました。

ここで私なりに意識してやったことは、ただ読むだけでなく、そのフレーズを使う場面を想像しながら何度も音読するようにした、ということです。

実際にレッスンでそのフレーズを使う経験ももちろん大事なのですが、このようにイメージトレーニングをしておくと、いざその場面に出会った時に割とすぐに口からクラスルームイングリッシュが出るようになります。

子供英会話講師になって間もないうちは、レッスンやカウンセリングなど、思い返してみると毎日イメトレしてましたね!

文部科学省公式サイトの「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」にクラスルームイングリッシュが掲載されていましたので、良かったら参考にしてみてください↓
実習編:クラスルームイングリッシュ-文部科学省

もちろん小学校や中学校の英語講師の方もぜひ!

方法②各レッスンで喋る内容を全て丸暗記する

私にとってはこれが一番効果的だったと感じている方法です。

クラスルームイングリッシュにもレッスン進行にも全然慣れていなかった最初のうちは、レッスン内で喋る言葉をす・べ・て!丸暗記していました!!

「Let’s get started! Hello! (レッスン始めるよ、ハロー!)」

から

「That’s all for today! See you!(今日はこれでおしまい!またね~)」

まで、全部です、全部!

当時7種類のレッスンを担当してたと思うので、7レッスン分全部覚えました。

もちろんゲーム説明なんかは特に暗記しておかないと全然口から英語出てきませんしね・・・。(悲しい)

次はこれをやって、その次はこれを生徒にさせて・・・とレッスン進行を覚えるのも最初は難しかったのですが、喋ることを丸暗記することでこれは解決しました(笑)

正直かなり大変ですが、丸暗記しておくと自分が安心ですし、結局これが成長スピードを早めてくれた気はしています。

もちろん、臨機応変さが求められる仕事ですから、最終的には構文を瞬時に組み立てて指示ができるようにならないといけません。

しかし、目の前にレッスンが迫ってきている場合、たった1日で英語ペラペラになるのはどう考えても不可能です。

英語力が低くても、クラスルームイングリッシュがすぐ出てこなくても、どうにかしてレッスンを乗り切らなければなりません。

一朝一夕で英語力は上がりませんから、正攻法の学習方法で力を伸ばしてる時間がないんですよね。

なので私はレッスンで喋る言葉を丸暗記したんです。

これは本当に本当にめちゃくちゃ大変でしたが、丸暗記すると1週間ぐらいで気づくんですよ。

「あ、このフレーズ毎回言ってるな」

っていうのを。

先程の「Look at this picture.」や「Who knows the answer?」などは超多用するので、少しずつ暗記しなくても指示できる言葉が増えていきます。

スラスラ進行できるようになるには数カ月かかるかもしれませんが、丸暗記は1~2週間ほどでしなくても大丈夫になります。

こんな感じで、丸暗記することによって

  • 基本的なクラスルームイングリッシュを覚えられる

  • 構文の形も覚えられるようになる

  • 構文内の単語を入れ替えて少しずつ色々な文章が作れるようになる

  • 自由に文章を作れるようになる。

最初は正直かなりの力技ですが、1つ構文を丸暗記すると少しずつ応用がきくようになってきますよ!

ちなみに、瞬時に文章が作れるようになるというのは、いわゆる瞬間英作文てやつですが、これはぜひやった方が良いです。

英語力が総合的にUPしますし、文も早く作れて尚且つ口から瞬時に英語が出るようにもなります。

私もやりました!関係代名詞・関係副詞を使った長文をすぐに作れるようになった時は嬉しかったです。

落ち着いたら、自身の英語力UPのためにぜひやってみてくださいね!

方法③ジェスチャーと表情をフル活用する

相手に言いたいことを伝える手段は、何も言葉だけではありません。

「講師が言っていることを、生徒になかなか理解してもらえない」

というのは、もちろん英語でのスムーズな指示ができていないからというのもあるでしょうが、そもそも生徒はみんな英語での指示を理解するのは難しいです。(だから英会話スクールに来てるわけで)

言葉だけでどうにかしようと思わず、ぜひ表情やジェスチャーもしっかり使って、生徒に伝えるようにしましょう!

たとえば、英語で上手くゲーム説明できない時は、とりあえず講師がやってみせるのが良いですよ。

たとえ単語だけの拙い英語説明になってしまったとしても、講師が実際に動いてやって見せる方が、流暢な英語での説明よりも伝わることが多いです。

クラスルームイングリッシュの注意点

それでは、クラスルームイングリッシュを使う際の注意点3つお伝えしておきます。

注意点①指示は短く簡潔に

基本的にクラスルームイングリッシュは「短く簡潔」でなければなりません。

日本語でも一緒です。

話が長い先生の言葉って正直途中から耳に入ってこなくないですか?(笑)

要点だけを短く簡潔に話してくれる先生の方が、断然わかりやすいですよね。

なのでどちらかというとこれは、英語がペラペラな人が注意したいことですね!

当時の私みたいに日常英会話もままならない人の場合、長く複雑に話そうと思ってもそもそも不可能なので…;

注意点②難しい単語やフレーズは使わない

こちらも英会話力が高い方は特に要注意です。

ネイティブ並みの英語力を持つ同期(日本とブラジルのハーフ)が最初の頃言っていましたが、簡単な単語だけで短く指示するのが難しい、のだそうです。(一度言ってみたいわw)

あと英語が少しずつ話せるようになると、無駄にアレコレ付け加えて細かく生徒に伝えたくなっちゃいますが(私だけ?)、それも要注意です。

簡単な言葉で簡潔に!!

注意点③正しい文法で話す

正しい文法で話す、ということは今も私の課題の一つです。

間違えやすい文法事項をいくつか挙げてみると、たとえば、

  • 複数形
  • 冠詞
  • 時制

などです。

先程の「Look at this picture.」を例に挙げてみます。

これって英会話だったら「Look picture.」だけでも正直相手に通じますよね。

ただの英会話なら、相手に通じれば多少の文法ミスなんて全く気にしなくて良いと思います。

しかし、子供に英語を教えている立場である以上、きちんと正しい言葉を生徒に聞かせてあげなければなりません。

なので、必ず「Look at this picture.」で正しい表現をする必要があります。

もし絵が2つ以上あるのであれば「Look at these pictures.」ですね。

あとは、「a」や「the」の冠詞にも注意したいですね!

「Let’s sing the Hello song!」のtheが抜けないようにねって注意されたことあります。

これも回数を重ねると徐々に慣れてきます。でも今もたまに間違えますけどね…;

まぁネイティブでも間違えてる時は普通にありますし、あまり気にしすぎても話せなくなるので(笑)、そこまでガチガチに考えなくても今は大丈夫です。

ただ、意識はしていくようにしましょう^^

あと、発音も気を付けてくださいね。少しでも自信がない単語は必ずレッスン前に、発音アクセントの位置を確認するようにしましょう♪

まとめ:クラスルームイングリッシュは使いこなせるようになる!

以上、クラスルームイングリッシュを使いこなし、オールイングリッシュのレッスンがスムーズにできるようになる方法をご紹介しました。

英会話は相手との会話のキャッチボールですが、クラスルームイングリッシュに関しては講師からの一方的な指示なので、自分の言いたいことをひたすら伝えるって感覚なんですよ。(わかりづらいかな?)

だから、レッスン中の英語はスラスラな講師でも、外国人講師と会話するってなるとモゴモゴしてしまう講師も結構いますよ(笑)

私もクラスルームイングリッシュは高速で口から出るけど、会話となるとゆっくりめです(笑)

とにかく、使いこなすには練習・経験あるのみです。

私でもできたので、きっとあなたもできますよ!!

頑張りましょう^^

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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