これまで200名以上の子供の英語指導をしてきて、その経験から我が子にも英語ができるようになって欲しいな、と思い上の子が3歳の時に本格的に英語育児を始めました。
・・・が!英会話スクールで人の子に指導するのと、おうちで自分の子に英語育児をするのはまた違うよな・・・?と気づき、英語育児の教科書になるようなものを求めて本屋へ!
そこでちらっと立ち読みしてみたけど、なんだかしっくりくるものがない・・・。
今までに色々な英会話スクールで知識や経験を得ていたことで、自分なりの英語教育に
関する価値観が出来上がっていたため、根本的な部分が違うと感じた本には全く魅力を感じなかったからです。
しかーーし!!
そんな守備範囲の狭い私(笑)が1ページ読んだ瞬間、
「これだ!!」
と2年前に即買いした本が、今回ご紹介する
『世界で活躍する子の英語力の育て方』です。
それから2年間、こちらの本を参考に英語育児をしています。
今回は、こちらの著書を読んで感じたことや学んだことなど、レビューを書いていきたいと思います。
「世界で活躍する子の英語力の育て方」の概要と著者について
船津徹氏と言えば、ベストセラーにもなった著書『世界標準の子育て』でも有名ですよね。
一言でいえば、船津徹氏は早期英語教育のプロです。
英語力や論理思考力など、世界で活躍できるグローバル人材を育てるためのオリジナル教育プログラムを開発。
その教材は、アメリカ最大の教育リソースサイトの「最も効果がある英語教材部門」で第2位にランクイン!
2018年までに4500名以上の子供の教育に携わったそうです。
実績がすごすぎますね・・・!
そして「世界で活躍する子の英語力の育て方」は、一言でお伝えすると、子供の英語教育に関する実践的な指南書と言えます。
英語教育する人のための教科書ですね!
費用が掛かる海外留学などに頼らず、日本にいながら英検準1級以上の英語力を身につける方法が紹介されていますよ。
英語を身に付けたいなら英語圏で生活しよう!と言われることもありますが、それをせずとも真の英語力は日本で身に付けられる、ということに重点を置いて書かれています。
多くの親御さんは「英語を習得させるならやはり海外留学させないといけない…」と思っている方も多いので、日本でも高度な英語力を身に付けることができるなら、それはぜひ方法が知りたいですよね。
もちろん、本書の中で留学を否定されているわけではないですよ!
また、英語を習得することでどんな副産物(他のメリット)があるのかについても、詳しく書かれています。
子供の英語教育に関心のある方や、家庭での英語学習を検討している方にとって、非常に参考になる一冊でしょう。
「世界で活躍する子の英語力の育て方」で学んだ3つのこと
私が「世界で活躍する子の英語力の育て方」を読んで、学んだことを以下に述べていきます。
①英語の習得は子供本人の努力だけではどうにもならない
本書では英語教育の歴史において、日本の先を行く韓国を例に挙げ、
簡単に要約すると、このような内容のことが書かれています。
学校以外での教育を充実させることで英語力を高めていったということはつまり、小学3・4年生から英語に触れる時間があるとはいえ、学校での週2~3時間程度の英語の授業だけでは高度な英語力を身に付けることは難しいということ。
そして高度な英語力を身に付けるためには、自宅で英語学習環境を作り、英語に触れる機会を親が子供に与える必要があるということになります。
日本では我が家を含め、自宅で英語育児を実践されている家庭が多いですが、このいわゆる「おうち英語」の重要性を再認識しました。
やはり英語に触れる時間(インプット・アウトプット量)をより多く設けてあげることが大切だと感じました。
とはいえ、英語絵本を買うにしても塵も積もれば・・・ですし、オンライン英会話を始めるにしても、より質の高いところで決めようとするとどうしても経済面に負荷がかかります。
回り道をせずより良い英語教育を与えようとするならば、子供本人や学校に任せるのではなく、親もそれなりの努力をし環境を整えてあげる必要があると学びました。
親による英語教育の与え方によって子供の英語力の伸びに差が出るのですから、我が家も頑張ろうと思いました・・・!
②リーディング力の重要性
将来使える実用的な英語力、と聞くと「英会話」がパッと思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
筆者はこれについて、英語教育=英会話という思い込みは良くない、という風に触れられています。
私は、英会話力はもちろん大切であり、伸ばしていくべき力ではあることは間違いないと思っています。
しかし英語圏に住んでいるならまだしも、普段英語を使わない日本住まいで会話中心の学習は現実的ではない、という筆者の考えには納得でした。
そして、英会話をする機会が少ない日本で高度な英語力を身に付けるためには、リーディング力を習得することこそが近道だと学びました。
息子はまだ英文どころか日本語もまだスラスラ読めませんが、ひらがなだけで書かれた絵本を自分で読もうとするようになってから、少しずつ読解力や語彙力がついたように思います。
リーディング力を身に付けることにより、子供自らが英文に触れ英語力を自身で高めていけるようになるのだと気づきました。
また、筆者はリーディング力の習得方法としてフォニックスとサイトワードについても触れており、現在我が家ではこれらを中心におうち英語に取り組んでいます。
③子供の年齢や興味に合ったやる気の引き出し方
乳幼児の時期は自然と英語が視界に入るような環境を作ったり、幼児期には好きなキャラクターが出てくる英語絵本を与える、など非常に参考になりました。
また、小学生以降のモチベーション維持の方法や親としての役割も述べており、今だけでなくこの先もどのように実践し進めていくのかを想像することができたのも良かったです。
何より本書の中で、多くの英語教育コンテンツを紹介されていたのも、非常にありがたかったです。
紹介されていた英語絵本のシリーズを一部抜粋すると、
- Oxford Reading Tree
- Step Into Reading
- Scholastic Readers
などを挙げられており、これらは我が家も取り入れ子供たちと一緒に就寝前に読むようにしています。
「世界で活躍する子の英語力の育て方」即買いの決め手はここ!
私が「これだ!」と思い即買いしたページは、最後にある「子育てQ&A」のページです。
ここでは、よくある子供の英語教育に関する疑問がまとめられているのですが、それぞれに対する筆者の思いや考え方に共感しかなかったからです。
簡単に言うと、惚れました(笑)
「それはちょっと違うと思うな~」と感じる部分が私にはなかったので、ぜひこちらを自分の英語育児のバイブル本として参考にさせてもらいたいと思いました。
「世界で活躍する子の英語力の育て方」はこんな人におすすめ!
この本は、「ただ英語が話せる」だけではなく、「世界で通用する英語力とコミュニケーション力を育てたい」と思っている親御さんにぴったりだと思います。
具体的には、
- 海外留学なしで、本物の英語力をつけたい家庭
- フォニックスや多読など、具体的な学習法を知りたい方
- 英会話教室や学校に頼りすぎていると感じる方
- 将来、子どもにグローバルに活躍してほしい方
前述しましたが、「英語を話す=海外留学しないとダメ」と思っている方にとって、本書はその思い込みを覆してくれるでしょう!
日本にいながらでも、英検準1級以上の英語力を育てる方法が具体的に紹介されており、コスパよく成果を出したい方に最適だと思います。
また、家庭内で英語に触れる時間と環境をどう作るかが明快に解説されているので、“日常に英語を取り入れる”ヒントがたくさん手に入れることができます。
ちなみにですが、この本は“受験対策の英語”ではなく、“社会で通用する英語力”を育てる考え方がベースです。
将来、受験英語に通ずるものはあると思いますが、それに直結するものではないため、受験のための英語力向上と考えている親御さんにはあまりおすすめはしません。
一方、将来的に留学、海外進学、グローバル企業就職などを視野に入れている家庭にとっては大きなヒントになる本でしょう。
以上、『世界で活躍する子の英語力の育て方』のレビュー&感想をまとめてみました。
今後の英語育児のバイブルとして活用させていただきます!
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