首相の夫は「ファーストレディ」とは呼ばない!その理由とは?
第104代内閣総理大臣に高市早苗議員が指名されました。 pic.twitter.com/b43MXIKxds
— 首相官邸 (@kantei) October 21, 2025
「ファーストレディ」という言葉は、もともとアメリカで使われ始めた表現で、大統領や首相など、国のトップの妻を指す呼称です。
直訳すると「第一夫人」という意味で、国を代表する女性というニュアンスが込められています。
日本でも、総理大臣の妻が海外の公式行事などに同行する際には「ファーストレディ」と呼ばれることが多く、岸田文雄首相の妻・裕子さんなどもその代表的な存在ですね。
つまり「ファーストレディ=首相(または大統領)の妻」というのが世界的な共通イメージ。
この言葉自体が女性であることを前提にしているため、夫(男性)にはそのまま使えないんです。
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「首相の夫」は何て呼ぶのが正しい?正式な呼称を調査!
「首相の夫」を英語でどう表すのが正しいのか?というと、実はすでにいくつかの国で使われている呼び方があります。
それがファーストジェントルマン(First Gentleman)です。
直訳すると「第一の紳士」ですね!女性の「ファーストレディ」に対応する言葉として、女性のリーダーの夫を指すときに使われています。
例えば、アメリカではカマラ・ハリス副大統領の夫・ダグ・エムホフさんが「セカンドジェントルマン」と呼ばれており、世界的にもこの表現が広まりつつあります。
よって、女性初の首相が誕生した場合、「ファーストジェントルマン」という言葉がメディアで使われる可能性は高そうです!
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海外ではどう呼ばれている?実際の例を紹介!
海外ではすでに「女性リーダーの夫」が誕生している国がいくつかあります。
中でも有名なのが、アメリカのカマラ・ハリス副大統領の夫・ダグ・エムホフさん です。
彼は史上初の「セカンドジェントルマン」として世界的に注目を集めました。
セカンドは副大統領の「ナンバー2」という立場を表していて、つまり「副大統領の夫」という意味。
アメリカでは、ファーストレディやファーストジェントルマンと同じように、政治家のパートナーも公的な存在として扱われる文化があります。
そのため、エムホフさんも公式行事に同行したり、社会活動を行ったりと、裏の支え役としてメディアからも親しまれています。
また、イタリアのジョルジャ・メローニ首相のパートナーであるアンドレア・ジャムブルーノさんの場合も、「イタリア初のファーストジェントルマン」という言葉が使われたことがあります。
ただし、アンドレア・ジャムブルーノさんとは事実婚だったため、厳密には夫ではなく「長年のパートナー」という立場でした。
そのため、呼称も法的・制度的には定しておらず、公式なタイトル・肩書きではないという点は押さえておきたいですね!
ちなみに、ドイツのアンゲラ・メルケル元首相の夫、ヨアヒム・ザウアーさんの場合は、ドイツを長年にわたって率いたメルケル元首相の配偶者として注目されましたが、「ファーストジェントルマン」など明確な肩書きで呼ばれていたわけではありません。
むしろメディアでは、「影に徹する夫」「表舞台に出ない存在」として紹介されることが多く、ある新聞では「分子ほどに目立たない(as invisible as a molecule)」といった表現まで使われていました。
つまり、ドイツのケースでは「首相の夫=公的な呼称で特別扱いされる」というより、むしろ配偶者としての控えめな立ち位置”印象づけられていたというわけですね!
はっきりとした呼称を設けないパターンもあるようです。
とはいえ、ハリス副大統領やメローニ首相のケースなどから、「ジェントルマン」という呼び方はすでに海外で広く浸透していると言えますね!
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さいごに
これまで「首相の夫」はファーストレディとは呼ばれず、主に 「ファーストジェントルマン」 という言葉が使われていることがわかりました。
海外ではすでに一般的な呼び方として定着しつつあり、この度日本でも女性首相が誕生したため、この呼称が自然に広まる可能性が高そうです。
また、最近ではジェンダーに配慮して「ファーストスパウス(=配偶者)」という表現も登場しており、時代や価値観の変化に合わせて呼び方もアップデートされているのが印象的ですね。
いずれにしても、首相や大統領のパートナーが国際社会で果たす役割はどんどん重要になってきています。
これからの活躍に期待です!





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